家電製品もパソコンも電気がなければ動かない!電線にまつわるちょっとした情報を紹介

このサイトは、配線ケーブルでもある電線に関する情報を集めてご紹介しています。
電化製品やパソコンは電気がなければ使うことはできないもので、配線ケーブルは電流を送り込むために欠かすことができない存在です。
一般的に、ケーブルが太くなることで伝達可能な電流が変わるけれども、これは太さだけでなく銅線の素材にも関係してくる部分です。
また、被覆部分は絶縁能力により違いがあることにも増えているため参考されると良いでしょう。
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家電製品もパソコンも電気がなければ動かない!電線にまつわるちょっとした情報を紹介
- 電線は電気を伝達するために使うすべてのケーブル
- 電線の構造は導線と絶縁被覆でできている
- 電線は金属でできているので思ったよりも重い
- 通販なら電線の大量購入も楽にできる
- 電線の取り回しは細くて柔らかい方が便利
- 電線の被覆で気にすべき難燃性のグレード
- 電線に使われる導線には単線と寄り線がある
- 電線で注意すべき電磁波ノイズの影響とは?
- 電線の配置で影響する電子部品とは?
- 電線が熱くなるのは条件が合っていないから
- 電線の接続方法が不適切だと発熱リスクアップ
- 電線が長いと十分な電流を伝達できない恐れも
- 電線の交換時期がわかる状態とは?
- 電線の配線に必要な工具のいろいろな種類
- 電線に伴うトラブルについて基礎から学ぶ
- 電線の仕組みと注意を学ぶ理由
- 電線工事はプライドを持ち手を抜かないプロに相談
- 電線には管轄があるため問い合わせには注意
- 日本の電線の歴史はいつ頃から始まった?
家電製品もパソコンも電気がなければ動かない!電線にまつわるちょっとした情報を紹介
電線と聞くと鉄塔の上に配線されてるケーブルをイメージされる人も多いかと思われますが、電線とは被覆内にある銅線で電気が流れる線を意味するものです。
配線ケーブルは、電線の周りに被覆を取り付けたもので露出していないのでケーブルを触っても感電することはないですが、被覆が裂けてしまって露出しているときは感電のリスクがあるので速やかな新しいものに交換することが事故を未然に予防するコツになりますし、コードを束ねることで被覆が裂けやすくなるなど真っすぐな状態で使うことも大切です。
電線は電気を伝達するために使うすべてのケーブル
電線というと電柱の間と間を通っている太い複数の線が思い浮かべられますが、基本的には電気を伝達するものすべて、端的にいえば電源に関連するケーブル全般となるのではないでしょうか。
電線はコンセントのように着脱できるものについては、曲げ伸ばしが必要なので柔らかくて曲げ易い撚線のケーブルが用いられています。
一方、曲げ伸ばしが不要で固定して使う壁内部の配線に関しては、太い針金のような単線が用いられます。
電線というのは、交流の電源に用いるものも、ACアダプターからDCに供給する線にも当てはまります。
USBのように、電源線を含む通信線も電線と呼ばれることが多いです。
いずれにしても、電圧や電流量の違いはあれど電気が流れるので、導線が絶縁体に包まれていて漏電しないようになっている構造は共通です。
太さや硬さの違いは撚線の本数や被覆の材質、厚みや内部構造によるところが大きいですが、電圧が高くて電流量が多いほど、太く硬くなる傾向なのは確かではないでしょうか。
電線の構造は導線と絶縁被覆でできている
電気が流れる電源ケーブルなどの電線は、その構造がどうなっているのか知りたいものではないでしょうか。
電気を流すことが目的なので、当然ながら内部には導線がありますし、素材は多くの場合コスト的にも伝導率的にも優れる銅が使われます。
ただ導線のみだと電線から漏電したり、感電する恐れがありますから、周囲を絶縁被覆で覆う構造となっています。
絶縁被覆は名前の通り電気を流したり漏らさない絶縁体のことで、電線の信頼性を高める導線を保護する役割りを担っているのが特徴です。
電線の太さや曲げやすさは、導線と絶縁被覆の材質や厚みによって大部分が決まるので、同じ太さでも違うことがありますし、太いものより細いものの方が曲げにくいというケースも珍しくないです。
いずれにしても、絶縁被覆のおかげで安全に電源ケーブルを使うことができたり、漏電を心配せずに信頼して使用できているのは確かです。
電源ケーブルに限らず、内部がどうなっているのか興味を持つのは大切なことですし、理解が深まればより安全な正しい使い方ができるようになるのではないでしょうか。
電線は金属でできているので思ったよりも重い
"電線は文字通り、電気を通すために加工された設備です。
線のように細く作られていますが、見た目に反して重さがあるので取り扱いには注意が必要です。
電線が細い形状でありながら重量があるのはその多くが金属で作られているためです。
金属は電気をよく通す性質があるため、古くから電線の材料として使われていました。
当初は鉄やアルミニウムなど種類も多彩でしたが、現在では屋外で使われる電線のほとんどに銅が使われています。
銅は電気を通しやすく、空気に触れても酸化しにくいうえ、塩分にも強いことから優れた素材として多用されています。
一方で銅は比重が約8.5と高く、非常に重たい物質であることも事実です。
広く普及している鉄の比重が約7.8なので、この点を見ても銅は重量のある物質と言えるでしょう。
加工技術の進歩によって非常に細く加工できるようになった銅ですが、比重そのものは変わらないことから見た目に反して重みのある物質というイメージが生じました。
通販なら電線の大量購入も楽にできる
電線というと一般的にそれほど大量に使う機会はありませんが、通販であれば大量購入できるのは確かではないでしょうか。
電線は電子工作だったり、家電の電源ケーブルの修理など、実は様々に活用できる目的があります。
大抵は1m単位での切り売りの販売ですが、100m単位のドラム売りも通販なら珍しくないです。
ドラム売りとはケーブルを巻きつける電線ドラムに、1本の長いケーブルを巻いた状態で売られているものです。
メーカーはこの形状で出荷するケースが大半ですから、お店の仕入れはこの状態で入荷となり、必要に応じて切り売りしています。
つまり大量購入ができるのは当然のことで、在庫があれば100mどころか500m、1000mの購入も夢ではないです。
沢山あっても使い切れなければ本末転倒ですが、消費量が多くて在庫が切れると不安という場合は、100m以上の購入をおすすめします。
一種のまとめ買いにあたるので、1m単位の切り売りよりも安い単価で購入できるのではないでしょうか。
電線の取り回しは細くて柔らかい方が便利
電線のいわゆる取り回しは、細くて柔らかい方が便利ですが、その理由について気になるところではないでしょうか。内部は細い銅線が束ねられた状態になっていますが、細い電線はこの銅線の本数が少ないので、硬さが丁度良くて優れた取り回しが実現します。ただ、細い分だけ耐久性は太い電線に劣るので、無理な引き回しや強引な曲げ伸ばしは避けた方が良いです。細くても勢いよく足を引っ掛けたりすると、根元の部分に負担が掛かりますから、便利であっても注意が必要です。ちなみに、太い電線は硬さが様々で、柔らかさを考えて設計されている製品は、見た目に反して思いの外曲げやすく扱いやすいです。逆に細くてもノイズを防ぐシールドなどでしっかりと固められている製品は、針金のように硬くて曲げにくいです。太さによる扱いやすさはあくまでも基本的な傾向ですが、特殊な構造でもなければほぼ見た目から受ける印象通りに取り扱うことができるのではないでしょうか。
電線の被覆で気にすべき難燃性のグレード
電線は被覆で覆われているので普段は目にすることはありませんが、先端にACプラグを取り付けるときや配線を行うときなど被覆を剥いて電線を露出させることもあります。この場合は、電源が流れていない状態で作業を行うので感電することはありませんが、剥き出しになっている状態で触れるのは危険です。ちなみに、ケーブルの被覆は難燃性のグレードが設けてあってそれぞれ特定の試験を行ってパスしたものに与えられるグレードが存在します。最も難燃グレードが高いといわれていうのがプレナム燃焼試験で、海外で要求される難燃グレードに相当するといいます。なお、国内で一般的に使用されるものはJIS C 3005で60度傾斜燃焼試験で実施されたものに合格したもの、さらに国内で最も高難燃なグレードはJIS C 3521で垂直トレイ燃焼試験に合格したものです。ただ、これは国内のみで海外の場合はこれよりも高難燃なプレナミやライザーなどが要求されるといいます。
電線に使われる導線には単線と寄り線がある
電線というと一般的には太さだったり、曲げやすさが注目されますが、導線に単線や寄り線があることを知っている人は少ないのではないでしょうか。単線というのは太い針金のような導線のことで、1本だけで電線が構成されているものを指します。硬くて曲げにくいので、家電などの電源ケーブルに用いられることはなく、壁内部の配線に使われています。日頃誰もが接している電線の内部は、総じて寄り線という構造が採用されているのが特徴です。これは細い導線を束ねてより合わせることで、1本の電線を構成しているものです。1本1本の導線は細くて頼りないですが、束ねてあるので曲げ伸ばしにも耐えられますし、何より曲げやすさが単線と比べて格段に違います。理由は太い1本だと文字通り針金のように曲がりにくいですが、細いとお互いがずれて変形します。だから一般的に前者よりも後者が広く採用されていて、取り回しや使い勝手に寄与していることが理解できるのではないでしょうか。
電線で注意すべき電磁波ノイズの影響とは?
いまでは一般家庭でも、数多くの家電製品が設置をされる時代となりました。昭和中ごろだと家電製品は非常に高価なアイテムで、裕福な家庭でしか目にできないものだったものです。ところが現代ではわれわれの生活必需品となっており、エアコンに至っては、夏だと必ず使用するようにと政府や気象庁でも推奨をされる時代となりました。これらの製品を使用するためには、まずプラグを電源コンセントに差し込まないといけません。プラグから伸びるコードを電線といいますが、この電線について簡単に解説をしていきましょう。製品の電源をオンにすると通電現象が起こるわけですが、そのとき、かならず電磁波ノイズも生まれるのが特徴です。電磁波ノイズを詳しくご存じだという方は少ないでしょうが、一種の妨害電波とみることができます。テレビを見ていると砂嵐があらわれる、電話の音声が聞き取りづらいという姿で体感ができるものです。それを防ぐためのフィルターもあります。
電線の配置で影響する電子部品とは?
電線の配線は時に電子部品に影響を与えることがあるので、注意する必要がありますし、適当に配すると想定した動作をしないことにもなり得るのではないでしょうか。電線に流れる電流や信号にもよりますが、電子部品が隣接していると、電流などから発生した信号が影響を与えます。また、電線が飛び交うノイズをアンテナのように拾って誤作動の原因になることもありますから、ノイズ対策は重要性が高いといえます。高周波を扱う回路が特にノイズに敏感なので、最新の半導体製品などでは回路の設計を含めて、多角的かつ徹底的な対策が行われています。電線の絶縁体も完璧ではなく、対策をしなければノイズが漏れ出たり、逆に混入することにもなり得るので注意です。電源線にも実は色々な影響が発生していますし、電源もまた影響を与えていることがあります。どのような部品も少なからず関わってきますから、特定の部品や部分的な対策ではなく、俯瞰して全体的に効果的と思われる方法を考えて対処する必要があるのではないでしょうか。
電線が熱くなるのは条件が合っていないから
携帯電話の充電を毎日おこなっている方は、全国だけでなく世界各地にたくさんいらっしゃることでしょう。通常は製品に備わっている充電器を使用して実施をします。
長年愛用をしていると、自然と故障をするので新しく購入をするということも頻繁にあるわけです。その際、電線がすごく熱くなっているという経験をなさったことはありませんか。素手で触れるとヤケドをしそうになったというときは、注意が必要です。簡単になぜ、電線が熱くなるのかを解説していきます。理由は使用条件があっていないからであり、対象となる家電に対して少ない出力の商品で実施をしているからです。例えば現在主流のスマートフォンには、大容量のリチウムイオンバッテリーが備わっています。2000mAh程度もの容量となるため、条件を満たすものは4000mAhの機種となるわけです。もし1500mAhの充電器を用いた場合、電線だけでなくコンセント箇所も熱気を帯びてしまいます。
電線の接続方法が不適切だと発熱リスクアップ
電線は線の太さもそうですが、接続方法によっても発熱のリスクがアップして、最悪出火ということになり得るのではないでしょうか。
電線が勝手に発熱することはないので、熱が発生するか温度がどこまで上昇するかは流れる電流量によります。太さが電流量に対して十分であれば、発熱しても常識の範囲内に収まりますが、プラグの接点などの固定が不十分だったりするとそこで大きな発熱が起こるリスクが高まります。電線そのものは、断線するほどの負担でも掛けない限りは簡単には切れませんし、触れないほどの高熱を発することもないです。一方、プラグは負担がかかると電線の根本が切れやすいので、取り扱いには注意が必要です。また自分で市販のプラグを使用して修理した場合は、被膜の剥き方や処理、固定の仕方によって熱が出る恐れがあるので注意です。固定が甘いと熱を持ちますが、コンセントの差し込みが甘く接触が不十分なケースに共通するので、修理の際も使用中も気をつけた方が良いのではないでしょうか。
電線が長いと十分な電流を伝達できない恐れも
電線は長いと電圧が低下したり、電流量が減ってしまい、最悪電流が伝達できなくなるのではないでしょうか。その理由は電線自体もまた抵抗を持っていて、長さによって抵抗値が上がり、電圧や電流量の低下を招くのが原因です。
抵抗は電気の流れを妨げて熱に変えますから、ある意味無駄な電力を消費する邪魔者となります。しかし電線から抵抗を完全に取り除くのは不可能ですし、数ある金属の中でも導電性が高い銅ですら避けられない問題です。発電所からの送電線には6600Vの電気が流れていますが、理由としては長距離送電で電圧が低下することを加味していることにあります。効率的にも高い方が優れていますから、数十kmにも及ぶ長い配線ほど、高電圧が使用されています。一般家庭は100Vですが、家庭用の掃除機でも電源ケーブルは10mほどありますから、これくらいなら問題にならないといえます。十分な電流が伝達できないことがあるとしたら、10mくらいまでしか対応しないケーブルを50m、100mと長く引き回した場合ではないでしょうか。
電線の交換時期がわかる状態とは?
電線といえば長く使い続けられそうですが、交換時期がわかる状態があるとしたら知りたいものではないでしょうか。
電線は外から見ただけでは内部の状態がわかりませんが、明らかに大きな傷がついていたり、中が見えている場合は速やかに交換するべきです。逆に見た目が綺麗であっても、プラグが変色していたり焦げ臭いニオイや化学臭がする、使用中に電線に触ると熱いといった場合も交換時期となります。またリモコンを操作していないのに電源が落ちてしまったり、頻発するようなら要注意です。パソコンなどの家電本体に問題がある可能性も考えられますが、電源ケーブルの電線に異常が生じている可能性も拭えないです。交換できる電源ケーブルについては、新品に交換して様子を見ることをおすすめします。交換に対応していない家電に関しては、差し込むコンセントを変えたり、違う部屋に設置して使ってみるのが良いです。これでどこに問題が発生しているのか切りわけられるので、買い替えや修理の判断がしやすくなるのではないでしょうか。
電線の配線に必要な工具のいろいろな種類
電線の配線に必要な工具は様々ですが、種類を確認して把握するのは大切ではないでしょうか。設備の配線に用いる電線は、適切な長さにカットする必要があるので、ワイヤーカッターのようなものが使用されます。
電気工事をする人はカッターでも作業できたり、電工ナイフを使いこなす技術が優れていますが、用途にあった専用工具を使う方が確実かつ早く作業可能です。必要な長さに合わせてカットしたら、次は被覆を剥いて接点と接触させる段階です。被覆もカッターやニッパーなどでも加工できますがこちらも、こちらもワイヤーストリッパーがあると便利です。壁コンセントなどの配線は、電線を配線器具に差し込んだり、ネジ止めして固定することが多いといえます。器具によってはネジ止めのトルクに指定があるので、トルクが選択できるドライバーを用いることもあります。先端に端子をつける必要がある場合は、圧着端子とそれ専用の道具も必要になるので、改めて電線の加工には用途に合わせて選択することになる様々なものがあることが分かるのではないでしょうか。
電線に伴うトラブルについて基礎から学ぶ
電線に伴うトラブルについて基礎から学ぶことは、私たちの生活をより安全で快適にするために欠かせないものです。
基礎からケーブルの仕組みを学ぶことで、電線の危険性を理解し、安全に扱うことができるようになります。
コードに伴う事故の原因や対策を知ることで、事故を未然に防ぐ可能性ができます。
1.ケーブルの断線や接触不良などがあると、回線抵抗が大きくなり、電気代が高くなる場合があります。
基礎から伝送線の仕組みを学ぶことで、線の抵抗値の計算方法や、抵抗値を小さくする方法を知ることができます。
線の保守・点検の重要性に関しても理解することができるでしょう。
2.ケーブルの断線や接触不良などがあると、電化製品が故障する場合があります。
基礎から導線の仕組みを学ぶことで、電線の断線や接触不良の原因や、電化製品の故障との関係に対して理解することができます。
電化製品の安全な使用方法に関しても理解することができるでしょう。
このように、電線に伴うトラブルについて基礎から学ぶことで、私たちの生活をより安全で快適にすることができます。
電線の仕組みと注意を学ぶ理由
電線の仕組みと注意を学ぶ理由は、大きく分けて「安全」「技術」「理解」の3つに分けられます。
1.ケーブルは私たちの生活に欠かせない存在です。
回線製品を動かしたり照明を灯したり、情報を伝えたりと、私たちの生活を支えています。
伝送線のメカニズムと注意を学ぶことで、回線の危険性を理解し安全に扱うことができるようになります。
例えば、線の種類や電圧、絶縁の仕組みなどを理解することで伝送線に近づく際には注意すべきポイントを把握することができます。
2.ケーブルはコードを効率的に送電するための重要な技術です。
仕組みと注意を学ぶことで、電気工学の基礎知識を身につけることができます。
3.ケーブルは、私たちの生活に密接に関わっているもののその仕組みや注意点については、意外と知られていません。
電線の仕組みと注意を学ぶことで、電気に関する知識を深めより豊かな生活を送ることができます。
電線の種類や電圧、絶縁の仕組みなどを理解することで電気製品の仕組みや使い方について理解を深めることができます。
このように、電線の仕組みと注意を学ぶことは私たちの生活をより安全で豊かにするために欠かせないものです。
電線工事はプライドを持ち手を抜かないプロに相談
電線工事は、作業する人が免許を持っていることは大前提ですが、更にプライドと手を抜かないプロ意識を持つ人に任せることも重要ではないでしょうか。
忙しくて時間短縮などの理由に手を抜く人は、プライドに欠けているといえます。
安全を軽視する姿勢はプロ意識に乏しいですから、電線工事を相談したり依頼したりする相手には相応しくないです。
電線は扱う電圧にもよりますが、配線にミスがあると感電事故や火災事故に繋がる恐れがあります。
100Vなら命に関わらないこともありますが、100Vを超える電圧だとリスクが確実に高くなります。
屋内だとエアコンに使う200Vの電線が、特に配線ミスによる事故のリスクの高まるところです。
屋外の電柱は高圧電流が流れているので、屋内作業以上に気を使う必要があります。
配線だけでなく部材の選定ミス、作業中の手順のミスもリスクになるので注意です。
信頼できて安心して任せられるのは、基本に忠実で手を抜かない意識の高いプロではないでしょうか。
電線には管轄があるため問い合わせには注意
電線は災害など何らかの事情で破損していた場合、むやみに近づくのは危険です。
触れてしまえば漏電により怪我をしてしまったり、樹々や建物に過大な電流が流れることがあれば火災になってしまう場合もあります。
そのような状況を発見した場合は通報したいところですが、電線には管轄があるので注意が必要です。
かつては地域の電力会社に通報すれば間違いありませんでしたが、電力業界の再編により送配電分離が進んでおり、様々な事業者が電線を保有しているケースが増えています。
もしも異なる事業者に通報した場合には対応が不可能であることから、復旧が遅れてしまうことが考えられます。
電線の管轄を見分けるには、それが接続されている電柱を確認するのが一番です。
保有している事業者の名称や連絡先が表記されていることがあり、通報すれば作業員が駆け付けて修理を行ってもらうことが可能です。
いざという時に慌てないためにも、日頃から最寄りの電柱をチェックしておくのがおすすめです。
日本の電線の歴史はいつ頃から始まった?
世界の電線の歴史は18世紀頃とされていますが、日本では1832年に大坂で銅線が作られていることが確認できています。
また1854年に京都では、津田電線の津田幸兵衛が水車を用いて銅線を引き始めたことが確認されています。
しかし日本で本格化されたのは、明治維新後です。
1873年に政府主導で、現在の東大工学部の前身である工部大学校で電信学科が創設され、イギリス人教師による講義が行われました。
この学科の在校生・卒業生が、青森と函館を結ぶ青函海峡のケーブル工事に参加したり、高圧送電を成し遂げることになりました。
その後日本初のアーク灯点灯実験や海底ケーブル敷設工事、銅線の絶縁体研究など日本の電線研究は飛躍的に発展します。
そして1887年には、日本初の電力会社である東京電燈が架空電線による電力の供給を始めました。
大正時代には大量の送電が可能となり、様々な技術革新が進められています。
さらに現在では、環境や健康に配慮した研究も進行中です。